Scrapbox の運用
Scrapboxの使い方がわからなかった頃のメモ。
-----
すでに存在する記事へリンクを張るほかに、まだ存在しない記事にもリンクを張れる
双方向リンクになっている
Scrapbox はリンクを張られた側の記事からも、リンク元の記事へ飛ぶことができる
Scrapbox は「リンク先のリンク先」や「共通の記事にリンクする記事」まで追って関連記事をサジェストしてくれる
たとえば「渋谷」にリンクしているページが2つあったら、その2つのページ間も互いに (直接!) 移動できる
これによってリンク (ここでは「渋谷」) は一種のカテゴリタグのような機能も持つ
(肝心の「渋谷」ページがまだ存在しなかったとしても、もちろんちゃんと動く)
いわゆる「ハイパーリンク」というよりは、「キーワード」のイメージで雑に使っていくと良さそう
「未来の自分や仲間が、同じキーワードを含む記事を読んだり書いたりしたとき、この記事もセットで思い出して欲しい」みたいな気持ちで
仮にまだ関連記事がない、孤立した記事だとしても、あらかじめキーワードを設定しておくことで、将来関連する記事が生えたタイミングで発掘してもらえる
リンク構造はディレクトリ構造の上位互換
Scrapbox にはいわゆる「ディレクトリ」的な機能がないので、リンクがない記事は検索以外で発見されない
明示的に「整理整頓」できないので一見掴み所がない感じもするが、実は本文のあちこちを「キーワード」に指定することで、いつのまにかその記事は適切にカテゴライズされる
たとえばキーワード「言語」を含む二つのページ「Lisp」と「Prolog」があって、さらにキーワード「Lisp」を含むメモや、「Prolog」を含むメモがそれぞれいくつかあれば、実はディレクトリ構造と同型のリンク構造が、すでに出来上がっている
「言語」のページを見れば「Lisp」や「Prolog」が一覧に出るし、「Lisp」に遷移すれば「Lisp」に関するメモの一覧が見られる
さらに Scrapbox なら、「Lisp」と「Prolog」の両方のキーワードを含むメモ (たとえば TAO) も書くことができて、このメモはどちらのカテゴリからも見つけることができる
ていねいにフォルダ分けしてどこにしまったかわからなくなるより、雑にあちこちリンクを張って「なんだかんだ見つけてもらえる」方がメモとしては価値が高い
リンク構造には明確な入り口 (root) がないので、初見の訪問者には厳しい部分があるが、 pin 機能や「Page Rank」ソートでそこはなんとか、という感じなのかな この Scrapbox の運用
リンク
「このテーマで他の記事とつながったら面白そう」と思う場所をかたっぱしからリンクにする
たとえば「ビールのマニアックな話が載っている本」というフレーズが出てくる記事なら、「ビール」「マニアック」「本」をキーワードにしておくと、あとで「『ビール』情報の一覧」「『マニアック』な情報の一覧」「『本』の情報一覧」なんかが見られて楽しそう?
一方、「話」はキーワードにしたところで、「『話』が出てくる記事一覧」にはあんまり興味湧かない
「本文中に出現しなかったけど、これはキーワードだな」と思うものがあれば、記事の先頭や末尾に適当に付け足しても ok
リンクつけ忘れたり、表記が揺れたりすることはままあるだろうが、本質は「見つけてもらえるか、もらえないか」なのであんまり気負わずにやっていく
かんぺきを目指して、記事を書くこと自体のハードルが上がる方がよっぽど問題
まとめページ
リンクを利用してまとめページのようなものを作ってもよいことにする
巨大な記事を1本書くよりは、適度な大きさの記事がまとめページにまとまっている方がたぶん良い